大豆にイソフラボンという成分が含まれているのはご存知の方も多いと思います。しかし、薄毛対策にイソフラボンが効果あると知っている方は少ないかもしれませんので、今日はその辺を掘り下げてお話したいと思います。
イソフラボンとは
イソフラボンは大豆に含まれているポリフェノールの一種で、その含有量は大豆一粒にわずか0.2~0.3%ほどしかない貴重な成分。ポリフェノールとは、植物に含まれる色素や苦味、渋み、あくなどの成分で、健康づくりや美容のためには、とても大切な成分として期待されています。
イソフラボンと言えば女性が摂取するイメージがありませんでしたか?それは、女性ホルモンの一種である「エストロゲン」と分子構造がとてもよく似ていることと関連しています。
イソフラボンは、不定愁訴や骨粗しょう症予防、妊娠しやすい体づくりなど女性の健康づくりに有効な成分として知られています。摂取すると、体内でエストロゲンと似たような働きをしてくれるので、ホルモンバランスの乱れが原因で起こるさまざまな症状を緩和してくれます。イソフラボンが「植物性エストロゲン」と呼ばれる所以ですね。
では、私たち男性の薄毛対策にもどのような効果があるのでしょうか?
イソフラボンの効果

イソフラボンは、酵素(5αリダクターゼ)に働きかけてジヒドロテストステロン(DHT)に変化するのをブロックしてくれます。 次に、アグリコン型イソフラボンの代謝物(エクオール)が、できてしまったDHTが前立腺へ作用するのもブロックします。 さらには、アグリコン型イソフラボンは、ホルモンの受け皿である受容体(レセプター)そのものの発現を弱めて、DHTの作用を弱めるという“トリプルブロック”の働きをすることが知られています。
つまり、私たちの天敵DHTを弱らせてくれるすごいヤツなんです!
過剰摂取の危険性

以上のように、DHTの作用を弱くしてくれるのであれば、たくさん摂取した方がいいと考えるかもしれません。しかし、逆に過剰摂取となると問題もあります。大豆イソフラボンの主成分は植物性女性ホルモンですから、精子形成能力、受精能力に影響する可能性も否定できません。
大豆イソフラボンの上限摂取量の目安は1日70~75mgです。
食品 | 大豆イソフラボンの含有量(mg/100g) |
黄粉 | 266.2 |
揚げ大豆 | 200.7 |
大豆 | 140.0 |
練り豆腐 | 88.5 |
納豆 | 73.5 |
味噌 | 49.7 |
豆乳 | 24.8 |
豆乳の場合はコップ1杯で200g前後ですので、無理なく50mg程度の大豆イソフラボンを摂取できます。効率よく大豆イソフラボンを摂取できる食材を見極めて、積極的に摂るといいでしょう。
参考:厚生労働省「大豆イソフラボンの上限摂取目安量の設定まとめ」
まとめ

イソフラボンは薄毛対策に効果があります。
そして、薄毛対策のために△×行為を禁止している方は、前立腺肥大の危険もあるのでイソフラボンは摂取しておきたい成分ですね。ただし、過剰摂取は気をつけてください。私は、朝食でほとんど毎日納豆を食べるようにしています。
足りない分は、サプリメントで補うくらいがちょうどいいかと思います。毎日少しずつでも摂取して薄毛対策につなげたいですね。
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